113系直流近郊型電車

113系は、昭和37年に登場した直流近郊型3扉クロスシート車の111系の主電動機出力を増強させた
改良バージョンとして昭和38年に登場しました。改良にともない電動車の形式はモハ112・モハ113に
変更されましたが、制御車はクハ111のまま増備されました。113系は大量に増備され多くの番台が存在します。
●   0番台:昭和38年に登場した基本型。
● 800番台:0番台を福知山線用に耐寒耐雪改造した車両。
●1000番台:昭和44年に登場した、0番台を東京地下駅乗り入れ対応型に改良した不燃化対策車。
●1500番台:昭和54年に登場した、2000番台を東京地下駅乗り入れ対応型に改良した不燃化対策車。
●2000番台:昭和53年に登場したシートピッチ等改良車。
●JR四国在籍車:JR東日本から購入した113系の改造車。
その他にも多くの改造車が存在し、多数の細かい番台区分がされています。


2000番台


JR東海の2000番台には、クモハ113-2000、クハ111-2000、クハ111-2100、モハ113-2000、モハ112-2000
モハ113-2600、モハ112-2600、モハ112-8000 の8形式が存在します。
編成は (東京・中津川←) クハ111-2100 + モハ113-2000 + モハ112-2000 + クハ111-2000 (→米原)
 又は、(東京←) クモハ113-2000 + モハ112-2000 + クハ111-2000 (→米原)
の3・4連が基本で、ATS-P改造車は2600番台、神領区のパンタ交換車は8000番台車が連結されます。
6連の場合はMM’を4連に加えています。静岡区の編成はクハやモハに0番台を連結しているものがあります。
現在は主に東海道線静岡付近や中央線、さわやかウォーキング号などに使用されています。


クモハ113 2000番台 (クモハ113-2008 2002.11.15 笠寺にて)


クハ111 2000番台 (クハ111-2076 2002.8.26 名古屋にて)


クハ111 2100番台 (クハ111-2129 2002.8.17 名古屋にて)


モハ113 2000番台 (モハ113-2120 2002.8.26 名古屋にて)


モハ112 2000番台 (モハ112-2038 2002.8.21 名古屋にて)


モハ112 8000番台(PS24A装備車) (モハ112-8120 2002.8.26 名古屋にて)
(旧車号 モハ112-2120)


JR西日本高速運転対応改造車


JR西日本には、平成3年より主に京都・神戸線で運用される113系の最高速度を110km/h に引上げるための改造工事を行っています。改造車は全車とも次の法則で改番されています。
●110km/h 化対応改造:全車両とも原番号にプラス5000。
●ブレーキてこ比の変更:種車が0番台はプラス1000、種車が2000番台はプラス500、種車が700番台はプラス50。
なお最近、車両の大幅リニューアル改造工事が行われているが、車号は変更されていない模様。


サハ111 7000番台 (サハ111-7014 2002.9.8 米原にて)
(旧車号 サハ111-2014)